妊娠中の喫煙は胎児にさまざまな影響を与えると報告されており(関連記事1、関連記事2、関連記事3)、ぜんそくなどの呼吸器の病気もその一つとされている(関連記事4)。ところがこの影響は、胎児だけでなくさらに次の世代まで引き継がれる可能性があることが分かった。米ロサンゼルス生物医学研究所のVirender K. Rehan氏らが英医学誌「BMC Medicine」(2012; 10:129)に発表した論文によると、母ラットが摂取したニコチンによるぜんそくへの影響は胎児ばかりでなく、胎児の将来の子、つまり母ラットの孫にまで同様の影響を与えるという。もちろん、子ラットが親になるまでに一切ニコチンを摂取していなくても。