イベント会場や遊戯施設に、空気で膨らませた大きな城や滑り台、動物の遊具が置かれることが日本でも増えている。こうしたエア遊具は「ふわふわ」「バウンスハウス」などとも呼ばれ、中で飛んだり跳ねたり転がり回ったりして遊べるため、子供たちに大人気だ。とがった部分や硬い部分がほぼないことから、けがをするリスクが低いイメージがあるエア遊具だが、普及とともに事故も増えているようだ。米ネーションワイド小児病院(旧コロンバス小児病院)のMeghan C. Thompson氏らは、全米におけるエア遊具に関連した外傷が1995年から2010年で15倍に増加したと、11月26日発行の米医学誌「Pediatrics」(電子版)に報告した。全米規模での解析は今回が初めて。Thompson氏らは、2010年には46分に1件の割合でエア遊具による子供のけがが発生したとの推計も示している。