睡眠薬や抗不安薬として処方されているベンゾジアゼピン系薬は、世界的に多くの人が使用している一方、さまざまなリスクが指摘されている。今年9月にも認知症リスクが上昇するという研究結果が発表されたばかりだが(関連記事)、また新たなリスクが報告された。英ノッティンガム大学疫学・公衆衛生学部のEneanya Obiora氏らは、ベンゾジアゼピン系を服用することで肺炎リスクが上昇することを、12月5日発行の英医学誌「Thorax」(電子版)で発表した。なお、今回の検討ではジアゼパム(商品名セルシン、ホリゾンなど)、ロラゼパム(同ワイパックスなど)、クロルジアゼポキシド(同コントール、バランスなど)などが対象となっている。