中国大陸などで発生する黄砂は日本にも飛来しており、同じく飛来する大気汚染物質も相まって西日本を中心に健康被害が懸念されている。国立病院機構福岡病院アレルギー科の岸川禮子医長らが、福岡県北九州市の大学生とその家族を対象に調査を行ったところ、黄砂が多く飛来した日の翌日以降に鼻、目、喉の症状が悪化することが分かった。アレルギー疾患を持つ人だけでなく、持たない人でも影響が見られたという。こうした中、福岡市では黄砂を含む「アジアンスモッグ」対策に乗り出している。