摂取エネルギー内でバランスよく取る食事 ~朝食例~

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 糖尿病の食事療法で最も大切なことは,医師から指示された1日の適切なエネルギー量を守ること,そして栄養素バランスの取れた食事を朝,昼,夕食に配分して取るようにすることです。

 必要なエネルギー量の計算の方法は,まず,BMIで標準体重を求めます。その数値をもとに,その人の活動量に合わせた1日の適正なエネルギーを割り出すことができます。標準体重=身長(m)×身長(m)×22で計算します。22はBMIという体格指数の標準とされている数値です。この標準体重にそれぞれの活動量をかけて算出します。デスクワークの多い会社員や主婦は25〜30kcal,立ち仕事の多い人や適度に運動をしている人は30〜35kcal,肉体労働や激しい運動をする人は35〜40kcalで計算します。

 適切な食事量は1人1人異なります。1日の適正なエネルギー量が決まったら,その範囲で栄養素バランスの取れたメニューを考えます。といっても,実際に献立をつくるのは難しいものです。糖尿病の場合,日本糖尿病学会編の「糖尿病食事療法のための食品交換表」が一般的に使われています。毎日,食品の栄養素含有量を計算することはたいへんな作業です。「食品交換表」はこれらの計算をできるだけ簡便化してあり,患者さんや家族にも簡単に計算できます。最初は面倒かもしれませんが,慣れると糖尿病の食事療法が容易にできるようになります。

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