粘膜を破壊する毒素を持つディフィシル菌(Clostridium difficile)の治療に、健康な人の便を十二指腸に注入する方法が有効だったという研究結果が今年1月、米医学誌「New England Journal of Medicine」に発表された(関連記事)。他人の便を自分に注入することの賛否が話題となったが、米モンテフィオーレ医療センターのLawrence J. Brandt氏はこの手法に関する評論を、2月発行の米医学誌「American Journal of Gastroenterology」(2013; 108: 177-185)に発表。糖尿病やメタボリックシンドローム(代謝症候群)、自閉症、パーキンソン病などにも効果を示す報告があるとしている。これらの病気は腸内細菌叢(そう)の変化と関連しており、それが正常化することによって改善するのだという。