「西城秀樹」という名前を知らない人は、おそらくこの日本にはいないのではないでしょうか。10代で鮮烈なデビューを飾り、一躍トップアイドルの仲間入りを果たして以降、"新御三家""ヤングマン""日本初のスタジアムコンサート""アジア進出のパイオニア"と、数々の伝説を作ってきた57歳。彼はまた、二度の脳梗塞と闘い、復帰を果たしたことでも知られています。西城さんの病は、脳梗塞の中でも脳内の細い血管がだんだんと詰まり、その後に機能しなくなった脳組織の一部が小さく空洞化する「ラクナ梗塞」と呼ばれるもの。徐々に進行し、患部が小さいために発症した時点では発見されにくいという病気です。一度目は03年、そして再発は、順調に活動の場を広げてきた11年12月のことでした。