豚肉とインゲンのカレー炒め

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 慢性腎炎は成人の腎臓病のうちで最も多く,急性腎炎から慢性化したものは少なく,原因不明のものが3分の2以上を占めています。

 慢性腎炎は軽いものから,高度の腎障害が認められるものまでさまざまです。症状の程度によって食事療法は異なり,疾病の進行状態によって患者さん個々に細かく対応することが大切になります。

 クレアチニンクリアランス(Ccr)71mL/分以上で進行していない場合は,特に栄養療法の必要はなく,バランスの取れた食事をし,緩やかな食塩制限だけでよいとしています。1日の摂取エネルギーは30~35kcal/kgを原則とします。蛋白質は腎機能が正常な場合は健康人よりやや少量,0.9~1.1g/kg/日にします。Ccrが70mL/分以下となって進行性が認められる場合は,蛋白質制限食となります。食塩は7g/日以下に制限します。高血圧や浮腫がある場合にはさらに制限を強めます。

 蛋白質制限食の場合は,「腎臓病食品交換表」を利用するようにしましょう。これは蛋白質3g相当の各種の食品重量を表示し食品を交換することで,嗜好や食習慣,生活環境に対応した食事療法を長期にわたって実践できるように作成されたものです。食事療法が厳しくなるに従い自由に使用できる食品が少なく,変化に乏しい献立を改善することができるため,広く活用されています。

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