地震などによる災害時の避難生活では、環境の変化やストレスなどによって血圧が上昇する。自治医科大学(栃木県)の調べでは、東日本大震災の直後に被災者の8割超は高い方の血圧(収縮期血圧)が140mmHg(単位以下同)以上になった。血圧が高い状態が長く続けば、命に関わる病気の恐れも出てくる。阪神・淡路大震災でも調査に当たった同大学循環器内科部門の苅尾七臣主任教授に聞いた。