減感作療法と呼ばれる「アレルゲン免疫療法」は、花粉症で唯一の根本的治療法。これは、アレルゲンである花粉のエキスを少量ずつ皮下に注射し、免疫を体内で徐々に作り上げていくものだ。日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部(とうけいぶ)外科の大久保公裕教授は「アレルギーの因子が花粉など数種類だけという人には、非常に効き目があり、根治することが可能です」と有効性を説明する。今春には、注射せずに治療できる「舌下免疫療法」に健康保険が適用される見込みだ。