動脈硬化は、動脈の中にコレステロールなどの脂肪がたまり、血管が狭くなったり詰まったりする状態のこと。これが手足の動脈（末梢＝まっしょう＝動脈）でも起こる"足の動脈硬化"が注目されている。手足のしびれや痛みなどの症状がみられ、医学的には「末梢動脈疾患（PAD）」と呼ばれる。PADがある人は脳梗塞や心筋梗塞になるリスクが高まり、死亡率も上がるという。岩手医科大学医学部の森野禎浩教授（循環器内科）は2月12日、東京都内で開かれたメディアセミナー（主催＝サノフィ）で、PADは自覚症状が乏しいことが多いため、自己診断ツールでPADの恐れがあると判定された人は早めに病院で検査を受けるよう呼びかけた。