国内で約4,000万人の人がかかっているといわれる高血圧。薬や運動などとともに食事も重要な治療法だが、ベジタリアン食(菜食)が血圧を下げる可能性が示された。国立循環器病研究センター(大阪府)の横山葉子氏らは、39研究を分析した結果、ベジタリアン食は肉や魚を含む通常の食事と比べ、収縮期血圧(最大血圧)が4.8mmHg多く下がっていたと、2月24日発行の米医学誌「JAMA Internal Medicine」(電子版)に報告した。横山氏は、ベジタリアン食が薬以外の高血圧治療法の一つとして期待できるとしている。