乳がん予防で真っ先に挙げられるのが、レントゲンを使ったマンモグラフィー検診。日本だけでなく世界中で行われているが、この検診を受けても乳がんによる死亡を減らさないとする研究結果が、2月11日発行の英医学誌「BMJ」(2014; 348: g366)に発表された。報告したカナダ・トロント大学のAnthony B. Miller名誉教授(公衆衛生学)らは「40~59歳の女性に対する年1回のマンモグラフィー検診は、触診などを上回るほど乳がん死を減らさず、マンモグラフィ検診で発見された乳がんの22%は過剰診断であることが示された」と説明。ただし、この結果が世界中で当てはまるわけではないとしている。