英オックスフォード大学のSarah C. Darby氏らは、スウェーデンとデンマークの放射線治療を受けた乳がん患者を検討した結果、のちに心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患になるリスクが高くなるとの研究結果を、米医学誌「New England Journal of Medicine」(2013; 368: 987-998)に発表した。リスクは放射線治療から5年以内に上昇し、20年以上継続する。リスク上昇は、治療時に喫煙や肥満、糖尿病など他の心臓病危険因子を持っていた患者で顕著だったという。