ダイエットから糖尿病の治療まで、その効果が注目されている糖質制限ダイエット。食事から取るカロリーのうち、糖質(炭水化物から食物繊維を除いたもの)の割合を減らす方法だが、極端に制限することでさまざまな"副作用"が指摘されている。こうした中、食事でのタンパク質の割合が多い人で死亡率が1.7倍、がんによる死亡率が4.3倍に上がるという研究結果が、米医学誌「Cell Metabolism」3月号(2014; 19: 407-417)に発表された。報告した米・南カリフォルニア大学老年医学大学院のMorgan E. Levine氏らによると、死亡率やがんリスクが上がるのは65歳までで、それ以降は逆に死亡率を下げるとしている。極端な糖質制限ダイエットを始めるなら、65歳を過ぎてからということか。