〈編集部から〉 大人を中心に風疹が流行する中、田村憲久厚生労働相が「風疹はまだ1万例。他に予算を投入すべき感染症は多い」と発言し、大きな波紋を呼びました。各国から日本への渡航注意情報も発表されており、国際的にも国内の風疹排除は喫緊の課題となっています。政府はどう対処するべきなのか。理化学研究所新興・再興感染症研究ネットワーク推進センター(東京都)の加藤茂孝氏(元国立感染症研究所、元米疾病対策センター=CDC=研究員)に解説してもらいました。加藤氏は、現状について「麻疹・風疹排除の絶好のチャンス」としつつ、ワクチンが不足すればその機会を逃すと指摘。今こそ国が明確な目標に掲げ、積極的な対策を行うときと強調しています。 最新の風疹(三日ばしか)発生報告数と年間推移を見る