広島県総合技術研究所保健環境センターの高尾信一氏らは、2013~14年のシーズンに、作用の仕組みが異なる薬が効きにくい多剤耐性インフルエンザウイルスが検出されたと、6月5日発行の国立感染症研究所の速報に報告した。これまでに札幌市を中心に「タミフル」と「ラピアクタ」が効かないウイルスが出ていたが、今回のものは「リレンザ」や「イナビル」の効き目も低下していたという。同様の耐性ウイルスは2009年に米国で報告されていたが、日本での検出は初のこと。