超高齢社会を迎え、アルツハイマー病などの認知症が増加している。「三大疾病」とされるがん、心臓病、脳卒中は治療費が高いことで知られているが、認知症の治療・介護にも同等かそれ以上の費用がかかると、米ミシガン大学医学部のKenneth M. Langa教授らが米医学誌「New England Journal of Medicine」(2013; 368: 1326-1334)に発表した。治療や介護にかかる直接的な経費だけでなく,家族などによる介護も計上した場合,認知症関連の年間医療費は最大で2,150億ドル(約21兆4300億円)、患者一人当たり最大5万6,000ドル(約560万円)に達するという。