子宮頸がんワクチン「受ける」「受けない」のリスク比較を

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 6月に国が積極的な推奨を一時中止した子宮頸(けい)がんワクチン(ヒトパピローマウイルス=HPVワクチン)だが、接種対象の小学6年~高校1年の女子やその保護者らに混乱を呼んでいる。こうした中、小児科医を中心にワクチン関連の啓発活動などを行っているNPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会(VPDの会)」が6月29日、東京都内で医療者や保護者に向けたセミナーを開催。同会の薗部友良理事長(育良クリニック小児科顧問)は、子宮頸がんワクチンの接種を「受けない場合のリスク」と「受けた場合のリスク」の比較が重要と述べた。つまり、「受けないで子宮頸がんになること」と、「受けて副反応(副作用)が出ること」のどちらが重大かを考えてほしいということだ。

  • VPD......Vaccine Preventable Diseases=ワクチンを受けることで防げる病気。水痘(水ぼうそう)のほか、麻疹(はしか)、風疹(三日はしか)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、結核、ポリオ、ヒブ感染症、インフルエンザなどが挙げられる。
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