薬は決まった量を決まった間隔で飲むことが重要で、患者が勝手に調節したり飲むのをやめたりすると、かえって病状が悪くなる可能性もある。フィンランド・ヘルシンキ大学社会科学部のKimmo Herttua氏らは、高血圧の治療薬(降圧薬)を処方されていたにもかかわらず、医師の指示通りに服用していなかった患者では、そうでない患者に比べて脳卒中による年間当たりの死亡リスクが約6倍に上昇していたことが分かったと、7月16日発行の欧州医学誌「European Heart Journal」(電子版)に発表した。