ダウン症の染色体異常を丸ごとストップ、治療実現に第一歩

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 高齢出産が増えている昨今、高齢出産でリスクが高まるダウン症が注目されている。事前に遺伝子異常があるかどうかを調べる「出生前診断」が話題になる一方、治療に向けた研究も進んでいるようだ。こうした中、ダウン症に特有の余分な21番染色体の活動を丸ごと封じ込める画期的な治療法が、現実のものとなるかもしれない。まだ培養細胞での研究段階であり、実用化までには乗り越えなければならない多くの困難が予想されるとはいえ、米マサチューセッツ大学病院のJun Jiang氏らによって7月17日発行の英科学誌「Nature」(電子版)に発表されたその大胆な着想は、将来の実現を予感させるにふさわしい第一歩といえるだろう。

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