「ぎっくり腰」のような原因がはっきりとしない急性の腰痛に対し、最近は安静にするのではなく、できる範囲で普段の活動を維持するよう勧められることがある。独立行政法人労働者健康福祉機構(川崎市)の松平浩医師(整形外科専門医)は、「多くの腰痛で、安静はかえって悪化や慢性化を助長させるかもしれません」と注意を促す。腰痛にストレスが関与していると指摘する松平医師は、音楽や深呼吸で"心の治療"も行うよう勧めている(関連記事:人間関係のストレスでも腰痛に、脳の不具合が異常もたらす)。