ストレスが健康に悪影響を及ぼすことはさまざまな研究で指摘されているが、「ストレスが健康に悪い」と感じること自体が体の状態を悪くしているのかもしれない。フランス国立衛生医学研究所(INSERM)のHermann Nabi氏らフランス、英国、フィンランドの共同研究グループは、英国の公務員7,000人以上を調査し、ストレスが健康に悪いと感じている人では心筋梗塞になったり心臓病で死亡したりするリスクが高いとの結果を、欧州医学誌「European Heart Journal(2013; 34: 2697-2705)に発表した。Nabi氏らは「ストレスが自分の健康に悪影響を及ぼしていると感じているなら、おそらくそれは正しい。そう感じている人は心筋梗塞リスクが高いからだ」と述べている。