学校給食での食物アレルギー事例が多発しており、2012年末には東京都調布市で死亡事故が発生した。こうした悲劇を繰り返さないためにも、理解を深めるとともに予防法や対処法が記されている手引きが必要だ。米国の健康・安全管理当局である疾病対策センター(CDC)は10月30日、学校での子供の食物アレルギーに関するガイドライン(指針)を発表した。国家レベルでの食物アレルギーガイドラインを発行するのは初めてという。州や学区単位で独自の指針はあるものの、食物アレルギーのリスク管理や緊急時の対応に関しては不十分な点が多く、総合的な枠組みを示す必要があったと説明している。