減感作療法と呼ばれる「アレルゲン免疫療法」は、花粉症で唯一の根本的治療法。これは、アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因)である花粉のエキスを少しずつ体に入れ、花粉に対する免疫を徐々に作り上げていくものだ。日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部(とうけいぶ)外科の大久保公裕教授は「アレルギーの因子が花粉など数種類だけという人には、非常に効き目があり、根治することが可能です」と有効性を説明する。特に、2014年10月に健康保険が使えるようになった「舌下免疫療法」は、注射せずに治療できるため注目されている。