東日本大震災の被害に遭った子供は、そうでない子供に比べて病気になる危険性が高いことが、東北大学東北メディカル・メガバンク機構の石黒真美氏(予防医学・疫学)らの調査によって分かった。全国の保育園児を調べたところ、被災した男児でアトピー性皮膚炎が1.6倍、女児で喘息(ぜんそく)が2.5倍多かったという。この調査結果は、1月21~23日に名古屋市で開かれた日本疫学会の会合で発表された。