2012年の年間自殺者数が15年ぶりに3万人を下回ったとはいえ、自ら命を絶つ人は依然として多い。その要因として、健康や家庭、経済的問題など心理的な問題と社会的な問題が注目されているが、そればかりでもないようだ。国立がん研究センター(東京都)が取り組む多目的コホート(JPHC)研究※で、国内の成人男女約9万人のデータについて、食事パターン別に自殺リスクを検討したところ、男女ともに「健康型」の食事パターンの傾向の強い人では自殺リスクが50%以上低いことが分かったと、英医学誌「The British Journal of Psychiatry」12月号(2013; 203: 422-427)に報告した。