認知症患者を介護する人たちにとって、負担が大きいものの一つが深夜の徘徊(はいかい)だろう。命に関わることもあり、心身ともに疲れきってしまう介護者も少なくない。こうした中、大阪市立大学大学院工学研究科の辻岡哲夫准教授らは、IT企業のヴァイタル・インフォメーション(東京都)と共同で、認知症患者の徘徊対策を支援するシステムを開発した。特定小電力無線を利用した低コストの通信ネットワークで、送信機はわずか22グラム。長時間動作が可能で、所在地がウェブ上にリアルタイムで表示される。また、自宅や介護施設から離れて検知圏外となったり、転倒などが起きたりした場合は、関係者に電子メールが配信されるという。