カナダ・トロント大学医学部のアンドリュー・リム助教らは、死亡した高齢者315人の生前の睡眠データと死後、解剖した脳の状態を調べたところ、睡眠中に目が覚める回数が多い高齢者では動脈硬化が進んでいたと、1月14日発行の米医学誌「ストローク」(電子版)に報告した。こうした高齢者では、「皮質」と呼ばれる神経細胞の薄い層の下に血管の詰まり(梗塞)がある割合も高く、脳卒中を発症しやすい状態になっていたという。