米国の医療従事者約13万人を対象に最長で32年間追跡した調査データをハーバード大学の研究グループが分析した結果、日常的に肉などの動物性タンパク質をたくさん取っている人はわずかに死亡リスクが高い一方で、ナッツや豆などの植物性タンパク質を取っている量が多い人は死亡リスクが低いことが分かった。特に、動物性タンパク質のうちハムやソーセージなどの加工肉は死亡リスクに強く関係しており、加工肉の代わりに植物性タンパク質を取ればリスクが大幅に下がる可能性も示された。ただ、植物性タンパク質を取る量と死亡リスクとの関係は、喫煙者や飲酒量が多い人、運動不足の人など生活習慣に問題がある人にのみ認められたという。この分析結果は8月1日発行の米医学誌「JAMA Internal Medicine」(電子版)に発表された。