父親の育休と産後うつの関連:仏

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 父親の育児休暇取得の状況と、出産から2カ月後の母親および父親の産後うつ病との関連を調べたところ、育休取得により父親の産後うつリスクは低下するのに対し、母親では低下が認められなかったとフランスの研究グループが発表した。

 同グループは、2011年に同国内の産科病院320施設で出産した母親1万3075人(年齢中央値30.5歳)と父親1万975人(同32.6歳)を対象に、2カ月後に電話で聞き取り調査を行い、父親の育休(2週間)の取得状況と産後うつ病との関連を評価した。

 その結果、父親のうつ病有病率は、育休取得者で4.5%、取得予定者で4.8%で、未取得者の5.7%に比べてリスクが低かった。

 一方、母親の有病率は、父親が育休を取得した場合で16.1%、取得予定の場合で15.1%、未取得の場合で15.3%と、リスク低減効果は見られなかった。研究グループは「父親の2週間の育休取得により母親の産後うつリスクは高まる可能性が示された」とコメントしている。

(メディカルトリビューン=時事)

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