お酒の強さ、体格や食行動に影響

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 お酒の強さに関わる遺伝子が、日本人の体格や食行動に関連することの一端を解明したと、東京大などの研究グループが発表した。

 個人に最適な栄養を提案する「プレシジョン栄養」は近年注目が高まっている。東京大と消費者向け遺伝子解析会社ジーンクエストとの共同研究グループは、日本人約1万2000人の遺伝子情報とウェブ上のアンケート結果を解析。アルコール代謝に関わる遺伝子変異、食行動、体格指数(BMI)の三つについて相互の関連を検討した。

 その結果、三つは互いに関連しており、遺伝子変異の有無、性別、飲酒習慣の有無と頻度によって、BMIの上昇と低下に影響を及ぼす食行動が異なることが分かった。例えば飲酒習慣がある場合、お酒に強い人弱い人の両方で、飲酒量と揚げ物の摂取がBMI上昇に、飲酒頻度がBMI低下に関連していた。

 研究グループは「個人の遺伝的体質や飲酒習慣を考慮することで、最適な栄養指導につながる」とコメントしている。

(メディカルトリビューン=時事)

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