西日本豪雨で介護施設入所者が増加

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 2018年に広島県を中心に発生した西日本豪雨の被災者では、介護施設に入所した人の割合が増加していたと、広島大などの研究グループが発表した。

 同グループは、西日本豪雨による被害が大きかった広島、岡山、愛媛3県の介護給付費明細書データを分析。災害前に介護施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設)に入所していなかった65歳以上の被介護者が、災害後の半年間に施設に1カ月以上入所した割合を検討した。

 データに含まれていた被介護者18万7861人のうち、2156人(1.1%)が自治体から被災者認定を受けた。災害後の半年間に施設に入所した被災者の割合は11%(239人)で、被災していない人の3%(6184人)に比べて統計上明らかに高かった。

 特に、もともと自力で食事を取るのが困難だった被介護者では、施設入所するリスクがより高かった。

(メディカルトリビューン=時事)

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