SNSが子どもの脳の発達に影響か:米国

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

© Adobe Stock ※画像はイメージです

 10代前半にインターネット交流サイト(SNS)を頻繁にチェックする習慣がある子どもは、少年期の脳の発達に影響が及ぶ可能性が示されたと、米国の研究グループが発表した。

 SNSは、他者から「いいね」などの肯定的フィードバックを得られる場にもなる。研究グループは、日本の小学6年生~中学1年生に当たる米国人169人(平均年齢12.89歳)を対象に、1日にフェイスブック、インスタグラムなどをチェックする頻度を調査。3年間の研究期間中、年に1回社会的な報酬や罰に対する脳活動を測定する課題に取り組んでもらい、MRI(磁気共鳴画像法)で脳画像検査を行った。

 分析の結果、SNSを1日15回以上チェックする習慣がある子は、研究期間中にモチベーションや情動に関わる脳領域の活動性が徐々に上昇したが、習慣がない子ではこれらは徐々に低下した。

 研究グループは「SNSを頻繁にチェックする習慣は、社会的報酬や罰への脳の感受性に影響を及ぼす可能性がある」としている。

(メディカルトリビューン=時事)

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