© Adobe Stock ※画像はイメージです 新型コロナウイルス感染症の流行に関する世界15カ国の研究から、休校や病欠、対面授業の減少などにより、学齢期の子どもの年間の学習量が約35%減少したことが分かったと、英国の研究者らが発表した。 研究者らはコロナ流行が子どもの学習に及ぼす影響を検討した米国、英国など欧州各国、ブラジル、メキシコ、南アフリカなど計15カ国の42研究を分析。コロナ流行による学習の進捗(しんちょく)の遅れ、学習障害の程度について、国と地域、教科ごとに比較し検討した。 その結果、コロナ下では学校で1年間に学ぶべき内容の約35%に相当する学習量が減っていたことが示唆された。影響は流行初期ほど大きかった。また、読解力よりも数学で学習障害の程度が大きかった。さらに、親の収入や教育歴など社会的、経済的背景が低い子どもと高い子どもの間に生じている学習の不平等は、コロナ下で悪化していた。 (メディカルトリビューン=時事)