© Adobe Stock ※画像はイメージです 新たな片頭痛治療薬「カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)関連抗体薬」の効果が出やすい患者の特徴が明らかになったと、慶応大の研究グループが発表した。 CGRP関連抗体薬は、片頭痛予防薬として2021年に日本で承認された注射薬。従来薬に比べ効果が期待できる半面、比較的高額で、注射部位反応や便秘などの副作用もあることから、より効きやすい患者の特徴の解明が求められている。 研究グループは、慶応大学病院に通院し、CGRP関連抗体薬を3カ月以上使用している片頭痛患者101人について、治療開始前と比べ片頭痛日数が半分以下に減少したグループとそうでないグループに分けて比較し、効果が出た人の特徴を調べた。 片頭痛の日数が半減したのは55人で、解析の結果、〔1〕年齢が高い〔2〕従来薬による治療失敗が少ない〔3〕自己免疫疾患の病歴がない―という患者ほど効果が出やすいことが分かった。 (メディカルトリビューン=時事)