飲酒習慣がある人にビールテイストなどのノンアルコール飲料(ノンアル飲料)を提供することで飲酒量が減り、提供終了後も飲酒量の減少効果が続いたと、筑波大の研究グループが発表した。 1日のアルコール摂取量が日本人男性は40グラム(日本酒約2合)以上、女性は20グラム以上あると生活習慣病リスクを高めるとされる。研究グループは、同量の飲酒が週4日以上ある男女123人(平均年齢47.5歳)を、ノンアル飲料を1カ月に1回(最大3ケース)3カ月にわたって提供するグループと、調査中は提供せずに終了後に渡すグループに分類。両グループとも飲酒は制限せず、飲酒量とノンアル飲料摂取量を毎日記録してもらい変化を調べた。 その結果、3カ月後の1日当たりの飲酒量は、非提供グループが2.7グラム減少したのに比べ、提供グループでは11.5グラム減った。また、提供終了から1カ月、2カ月たった時点でも提供グループの飲酒量は低下し、減少効果は維持されていた。(メディカルトリビューン=時事)