動脈の硬さが脳小血管病と強く関連

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 動脈が硬くなる「動脈スティフネス」が、脳卒中や認知症の原因となり、自覚症状に乏しい脳の小さな血管障害「脳小血管病」と強く関連していることが分かったと、琉球大大学院などの研究グループが発表した。

 動脈スティフネスと高血圧が相互に関連することは知られているが、両者の脳小血管病に与える影響の違いは明らかでない。研究グループは、2013~20年に動脈の硬さの指標である「脈波伝播(でんぱ)速度(PWV)」を測定した1894人のデータを解析。〔1〕血圧・PWVどちらも低値〔2〕血圧のみ高値〔3〕PWVのみ高値〔4〕どちらも高値―の4グループに分け、脳小血管病との関連を検討した。

 その結果、脳小血管病があった人の割合は〔1〕22%〔2〕24%〔3〕56%〔4〕55%―と、血圧にかかわらずPWV高値のグループで高かった。研究グループは「動脈スティフネスを評価することで脳小血管病を早期に発見できれば、脳卒中や認知症の予防につながる」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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