社会問題になっているせき止め薬などの市販薬の過剰摂取(オーバードーズ、OD)。ODに関するインターネットサイトへの投稿を分析したところ、潜在的な市販薬乱用者や依存者が効果や不安について情報を交換している実態が分かったと、京都大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、匿名で質問や回答を寄せるサイト「ヤフー知恵袋」から、乱用に多く使われている市販薬の名称とODなどのキーワードが含まれる質問を抽出。質問内容から乱用の懸念がある人の実態を分析した。 その結果、ODに興味を持った人がその方法や効果、体への影響を質問し、経験者はより効果を得られる方法や感じた苦痛について質問していた。ODに依存し、不安を感じている人はやめる方法を尋ねていた。研究グループは、ODについての投稿件数が増加していることを踏まえ、「市販薬乱用に関する信頼できる情報を普及させる必要がある」としている。(メディカルトリビューン=時事)