脳波レコーダーを用いた実験で、睡眠の質の悪さが収縮期血圧(最高血圧)の上昇と関連することが分かったと、筑波大などの研究グループが発表した。 研究グループは、2021年10~12月に健康診断を受けた100人(平均年齢44歳)を対象に、自宅で脳波を計測できるレコーダーを用い、睡眠時の脳波を5日間測定してもらった。実験では、総睡眠時間や入眠後の覚醒など、睡眠に関する10項目のデータを収集。それらを客観的に評価した上で、睡眠の質について〔1〕良好〔2〕中間〔3〕不良―の3グループに分け、健診データとの関連を検討した。 その結果、各グループの収縮期血圧の平均値は〔1〕103.3mmHg〔2〕111.2mmHg〔3〕119.0mmHg―と睡眠不良グループで顕著に高く、年齢や性別などを調整した後の解析でも同様だった。(メディカルトリビューン=時事)