糖尿病治療、居住形態で効果に差―厳格な血糖管理など

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 糖尿病患者が厳格に血糖管理などを行う治療を受けた場合、独居か同居かによって効果が異なることが分かったと、京都大大学院などの研究グループが発表した。

 糖尿病患者は心筋梗塞などの心血管疾患(CVD)のリスクが高く、予防として血糖・血圧管理が行われる。CVD発症には居住形態などの社会的因子が影響することから、研究グループは米国の糖尿病患者4731人のデータを用い、治療効果と居住形態との関連を検討した。

 平均4.7年の追跡期間中、445人がCVDを発症した。居住形態を独居と同居に分け、さらに〔1〕標準的な血糖・血圧管理を受けたグループ〔2〕より低値を目指す厳格な血糖・血圧管理を受けたグループ―に分類して解析した結果、同居で〔2〕のグループは〔1〕グループに比べ、CVDのリスクが32%低かった。独居患者では治療によるリスクの差がなかった。

 研究グループは「患者の臨床的な情報だけでなく、社会的要因にも着目すべきだ」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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