肥満がサバイバーのがんリスクに

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 過体重や肥満によって、がん既往歴のあるサバイバーが新たながん(二次がん)を発症するリスクが上昇することが分かったと、米国の研究グループが発表した。

 研究グループは、同国21州で1992~2015年に、転移はしていないが周囲の組織などに広がり始めたがんの初回診断を受けたがんサバイバーの男女2万6894人(平均年齢72.2歳)を対象に、体格指数(BMI)と二次がんとの関連などを調べた。

 中央値で7.9年の追跡期間中に、3749人が二次がんの診断を受けた。そのうち1243人が、大腸がんなどの肥満と関連するとされる二次がんだった。

 がんのステージなどを調整して解析した結果、BMI18.5~25未満の適正範囲のがんサバイバーと比べ、25~30未満の過体重の人は二次がんリスクが15%、30以上の肥満の人は34%上昇した。肥満関連の二次がんリスクは過体重の人で40%、肥満の人で78%高まった。(メディカルトリビューン=時事)

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