体外受精などの生殖補助医療(ART)によって生まれた子どもは、先天性心疾患の有病率が高いことが分かったと、スウェーデンなどの国際共同研究グループが発表した。 研究グループは、1984年から2015年にかけて、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンで生まれた計774万7637人の子のデータを収集。ARTで生まれた子(17万1735人)と自然妊娠で生まれた子(757万5902人)の先天性心疾患の有病率を調べた。 分析の結果、主要な先天性心疾患の有病率は、自然妊娠で生まれた子で1.15%、ARTで生まれた子で1.84%だった。また、妊娠方法に関係なく多胎児で有病率が高かったが、ARTで生まれた子の方がより高かった。 さらに、重度の先天性心疾患の有病率は、自然妊娠で生まれた子で0.26%、ARTで生まれた子は0.35%だった。(メディカルトリビューン=時事)