3~4歳の子どもを対象とした国際的な研究から、世界保健機関(WHO)が推奨する身体活動量や睡眠時間の基準などを満たす子どもの割合が15%にも満たなかったと、オーストラリアなどの国際共同研究グループが発表した。 WHOは、3~4歳の子どもの身体活動について1日180分以上、ゲームなどの画面を見ながら座って過ごすスクリーンタイムは1時間以内、睡眠時間は10~13時間確保することを推奨している。 研究グループは、世界6地域の低~高所得国33カ国の3~4歳児7017人分、14件の研究データ(2008年7月~22年9月)を分析。身体活動時間やスクリーンタイム、睡眠時間を調べた。 分析の結果、WHOの三つの基準を満たした子どもの割合は全体の14.3%にとどまった。所得別では低・低中所得国で16.6%、高中所得国で11.9%、高所得国で14.4%と、大きな差は見られなかった。(メディカルトリビューン=時事)