栄養状態を見るスマートフォンアプリの使用と運動を組み合わせたプログラムで、食品摂取多様性スコア(DVS)やフレイル関連指数が改善されたと、東京都健康長寿医療センターなどの研究グループが発表した。 加齢に伴い心身の活力が低下するフレイルの予防には、多様な食品の摂取が有効とされる。 研究グループは埼玉県の65歳以上の住民54人を〔1〕2023年4~6月に毎日アプリで食事を記録し、2週間に1回健康教室(栄養指導と軽運動)に出席する〔2〕同年8~10月に〔1〕と同様のプログラムを実施する―二つのグループに分け、DVSやフレイル関連指標などの変化を調べた。 その結果、〔1〕〔2〕の人ともアプリの継続性や健康教室への満足度が高く、〔1〕の8割以上はプログラム終了から3カ月後も自主的にアプリで記録を続けていた。DVSは両グループで1.2~2.1点改善。フレイル予防として望ましいとされるDVS(1日平均7食品群以上摂取)を達成した割合も2倍前後上昇した。また、下肢機能も改善が見られた。(メディカルトリビューン=時事)