「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータから、妊娠前、テレビの視聴やゲームをする時間が長い人は、妊娠中の1日の座位時間が長くなる傾向があったと、富山大などの研究グループが発表した。 妊娠中の座位時間が長いと、妊娠糖尿病や胎児の成長阻害などのリスクが高まるとされる。研究グループは、2011年1月~14年3月にエコチル調査に参加した妊婦8万3733人の妊娠前と妊娠中(中~後期)の1日の座位時間に関するデータを収集。妊娠前は平均5.4時間だったが、妊娠中は平均5.9時間となり、座位時間が1日8時間以上の人の割合は妊娠前の25.6%から妊娠中は31.2%に増加した。 妊娠中に座位時間が長くなる要因を検討した結果、妊娠前の生活でテレビ視聴やゲームの時間が長いこと、中強度の身体活動を週150分以上実施する習慣がないことなどが関連していた。(メディカルトリビューン=時事)