保育施設の早期利用で発達促進

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 保育施設を早くから利用した子どもは、3歳の時点で発達が進んでいることが分かったと、東北大大学院などの研究グループが発表した。

 研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加し、生後6カ月~1歳に保育施設を利用し始めて3歳まで継続した子ども1万3674人と、生後6カ月~3歳までに施設を利用しなかった子ども2万6220人の発達について、保護者に質問票へ記入してもらい点数化。基準点を下回り、発達の遅れを示した子どもの割合を比較した。

 その結果、運動や問題解決能力などの全5領域で施設利用者は非利用者より基準点を下回る割合が少なく、特にコミュニケーション、人間関係を築くための個人社会スキルで非利用者との差が大きかった。

 研究グループは「日本では3歳まで家庭で母親が育てる『3歳児神話』の考えが根強いが、保育施設の早期利用について肯定的な結果が示された」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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