妊娠中の油性マーカーの使用頻度と、難治性てんかんの一種である「ウエスト症候群」の発症に関連がある可能性が示されたと、兵庫医科大などの研究グループが発表した。 研究グループは、有機溶剤を含むと考えられる物(灯油、ベンジン、ガソリン、油性マーカー、インクジェットプリンターなど)、または有機溶剤そのものについて、妊娠中に仕事で半日以上使用した頻度(使用していない、月1~3回、週1回以上)と、2歳までのウエスト症候群発症との関連を解析。「子どもの健康と環境に関する全国調査」に登録された全国の親子約10万組のうち、質問票に有効な回答があった8万8280人のデータを対象に調査した。 その結果、妊娠中の油性マーカーの使用頻度が高いと、子がウエスト症候群を発症する割合が高くなることが分かった。一方、灯油、石油、ベンジン、ガソリン、有機溶剤の使用頻度とウエスト症候群発症に関連は認められなかった。(メディカルトリビューン=時事)