綿棒で鼻の中の粘膜をこすって採取した鼻腔(びくう)拭い液の検査で、ぜんそくのタイプを明らかにできたと、米国などの研究グループが発表した。 ぜんそくは炎症を起こす免疫細胞の種類などによってタイプが分かれ、治療法も異なる。ただ、血液検査などの複数の結果を見ても正確に診断できないタイプもある。 研究グループは、ぜんそくの有病率が高いアフリカ系米国人などの患者(6~20歳)を主な対象とした三つの研究参加者459人から採取した鼻粘膜の遺伝子解析を行った。 その結果、免疫細胞別に見ると、「Tヘルパー2高発現型」「Tヘルパー17高発現型」「T2低発現/T17低発現型」の3タイプを特定できた。各研究ごとの3タイプの割合は同程度だった。 研究グループは「この簡便な検査法によって、医師はより適切な治療薬を処方できるようになる」と期待している。(メディカルトリビューン=時事)