小学生を対象とした調査から、虫歯の多さには寝る時間が遅いといった生活習慣が関連することが分かったと、富山大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、2018年7~9月に行われた生活習慣や健康などに関する調査に参加した、富山県の小学4~6年生1万2146人のデータを収集。虫歯の多さと関連する要因を検討した。 治療済みまたは未治療の虫歯が3本以上ある児童は25.7%だった。解析の結果、朝食を取らない、就寝時間が遅い、歯磨きの回数が1日1回以下、家庭でインターネット使用時間に制限を設けるといったメディア利用のルールがない―などの児童で、虫歯が多かった。 研究グループは、寝不足だと甘いものを食べたくなったり、唾液が減って口の中が虫歯のできやすい環境になったりする点を指摘。また、メディア利用のルールがある家庭は、子どもの健康に対する親の関心度が高いと考察し、「永久歯に生え替わる学齢期は虫歯のリスクが高い時期。規則正しい生活が重要」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)